2021/06/13

卒業生からの手紙②


 怪我で部活を休んだ頃から、友だちや顧問の先生となんとなく気まずくなり、焦りやストレスからもともと持っていたぜんそくの発作が頻繁に起こり、次第に夜も眠れないほどひどくなりました。

夏休みには発作も治まってきたのですが、2学期が近づくにつれてまたひどくなり、結局そのまま学校を休むようになりました。食欲もなく、痩せて病人のようでした。それでも勉強が遅れる不安から、教科書を広げてはみるものの、わからなくて、もう高校へ行けないと絶望していました。母は何も言わずにいてくれましたが、申し訳なさと罪悪感でつらかったです。

 中3から「ASU」に行って勉強を教えてもらい、「今さら」「どうせ」と思っていた気持ちに希望が生まれました。でも、高校入学後、出身中学を聞かれたときは、「ASU」とは言えませんでした。今から思うと自分に自信がなかったからだと思います。ボクシングを習うようになって、高校2年の時、不登校だったことを友だちに話しました。これで離れていくのならそれまでだと思いました。「そうなん?」と言われただけでした。ボクシングは一人の勝負なんです。友だちは大事ですが、群れていたいとは思わなくなっていました。

             ※ 現在は大学で英語を学んでいらっしゃいます