2021/06/13

卒業生からの手紙③

  学校に行けなくなって、心も体もしんどくて、買い物も犬の散歩もおっくうになりました。家族が気分転換に海に連れて行ってくれても、気分が晴れず、旅館でずっと寝ていたほどでした。でも、このままではいけない、高校に行きたいと思い、「ASU」に入りました。その頃は母とはケンカばかりで、気持ちがもやもやしていても、先生に話を聞いてもらうと気持ちがとても楽になりました。

 でも、このままではいけないという思いはありました。
 高校にも行きたいと思っていました。
 その時の私には、元の中学に戻るという選択はありませんでしたが、
違う場所なら通えるのではないか、
高校で1からスタートすればやり直せるのではないか、

という気持ちでした。

 中学で不登校になったことは、今の自分から見ると、
視野が狭く、心に余裕がなかったことに原因があったと思います。


 その頃の私は、自分がどう思われているかばかり気にして、とりあえずどこかのグループに所属することで安心感を得ようとしていましたが、自分の気持ちを抑えて、友だちに合わせることはとてもしんどかったです。


 そして人のことをよく知らずに判断し、自分から壁を作っていたように思います。自分のやりたいことなど見つけられるのかなと思っていましたが、今は自分次第だと思います。「支えてくれる人は絶対いるよ」と伝えたいです。


「ASU」に通った時間は短くても密な時間で、「心のよりどころ」のような場所でした。今は国家試験を目指して猛勉強しています。

※その後、国家資格を取得し、臨床検査技師として勤務されています